メバル

(撮影 2000/03/03 倉橋、下のピストンの上のフライで)
メバルに付いて (1998/12/16)
沿岸部のあちこちにいます。根に付いています
つまり、メバルの居着いている、根、或いは藻場を探すことから始まります。
(といっても、たいてい防波堤の根元には藻場があって、そこに付いてますね。)
メバルは好奇心が強く、臆病でもないので、釣れるときは本当にすごい数が釣れます
(全部、持って帰るかどうか、その人の良心)
当然、釣れない時は不思議なくらい釣れません。
潮や、先行者の関係でしょうが、不思議なくらいアタリもなくなります。
メバルの産卵も他のカサゴ属と同じ卵胎生で1月から2月ぐらいが産卵時期らしいです。
また、メバルは大きいのから釣れるようで人がたくさん行くとみるみる小型になって
いきます。
「場荒れなんだ」と、簡単にすましていいものか難しい所です。
メバルを釣るには凪の日が良く(「メバル凪」というぐらい)
風が吹いたり、波が高い時は釣れないようです(泳ぎが下手なんでしょう)
また、メバルの成長は遅くて19cmに達するのに5、6年かかるそうです。
(ちなみにカサゴは5、6年あれば25cm程度までは育つようです)
この点からも、メバルをたくさん持ち帰るのは再考してもよいのでは?

メバルに付いて (2000/03/28)
その後少しだけ、感じた事を追加しておきます。
確かに根というか障害物に付いていますが、昨今の釣り人の増加で
群自体がすれてしまって、数人が探ると活性が極端に低下するようです
ひどいときは群自体がどこかに移動したかのような印象をうけるポイン
トもありました。
特に小さめのポイントで明かりの下のように入れ替わり人が入る場合
小型のメバルはいても大型の物は用心深くその周辺で適当に補食して
いるような気がしています。
大型を釣るポイントとしては、ある程度の規模を持つ漁港が良いかも
しれません、その場合でもルアーやフライの疑似針系は一カ所で粘る
のはあまり良い結果を生みません、メバルが極端に敏感になっている
と考えて同じルアーは3回が目安かもしれません。
その日のヒットカラーは当然あるとしても、わざとその色を避けて
使ってみて、ヒットカラーにすれさせない工夫もありかなと考えています。
メバルは一撃必殺の気合いが必要かもしれません(笑)

餌は (1998/12/16)
主にエビやカニの甲殻類、ゴカイとかの虫類。大型の物は小魚とかも
食べるようです。

餌で釣る (1998/12/16)
餌はゴカイ、エビ、白魚が好きです
いろんな釣り方がありますが、私は探りが好きです。
5m程度の延べ竿に小さい錘と針だけ、いたって単純で良いです。
ポイントさへ見つけられれば初心者でも簡単に釣れます、問題なのは
ポイントが解らない、食いが悪い、とかの悪条件が出た場合で、こうなると腕の差が
はっきりとでます。
こうなると移動力が勝負を決めるようです。
粘って、潮が変わるまでやるよりも、歩いて歩いて、足で探って、それでもだめなら
別の場所に移動したほうが良いみたいです。
夜の場合は、案外浅場に群れている時もあるので浅い所も要注意です。
(でも、小型が多いです。泣)

ルアーで釣る (1998/12/16)
小型のミノーに反応します。割と簡単にフッキングします。
ただ、棲んでいる所が藻場であったり根があったりで、ルアーのロストは多いです。
(最近、それが嫌でルアーはやりません)

ワームで釣る (1998/12/16)
メバルの目の前を泳がせる事ができれば簡単に食ってきます。
問題なのは、その「目の前」、そして名前の通り目が良いので数回失敗すると
全く反応しなくなります。
こまめなワームチェンジが秘訣かもしれません。
「目の前」の問題は、フックから1m程度上にケミ蛍を付けて常に自分のワームが
どのくらいの所を泳いでいるか、確認するのが必要です。

フライで釣れるか? (1998/12/16)
釣れるそうです、今は(1998/12/16)タチウオがまだいるようなので
メバルの活性が低くもう暫くして、挑戦してきます。
作戦としては、エビ、カニ、ミノー、好奇心旺盛なのでウーリーバガーに夜光を混ぜて
アトラクターで狙うか...
引く棚を換えたいのでフローティングラインとシンキングラインの両方を持っていく
幸い、フライの投げられないような風の強い日はメバルも不調なのです。
また、集魚効果よりも、どの辺りにフライがあるのか知りたいのでケミ蛍も
必要になるでしょう。

フライで釣る(2000/03/01)
フライで釣るための要点は、まずフライの届く深さをメバルが
興味を持って見ているかでしょう。
その為には、季節+餌+天候、を読んで入るべきポイントを決める
事です、と言ってもいきなりそんな難しい事が出来る訳もないので
とりあえず簡単な所から解決していくと。
季節は概ね2月から3月、場所によっては4月まで(瀬戸内海)
餌としては、明かりに寄ってくる物を食っているときが良いです
天候は、凪が良いですが、少しの風ならば餌が吹き寄せられる場所
が出来て、狙いが付けやすくなる場合もあります、また、高波を
避けて、波の静かになる境目あたりで補食を繰り返す場面もある
ので、多少(フライキャストの邪魔にならない程度)ならば、こ
ちら側に有利にできる場合もあります。
これらの事からポイントとしては、水深があって、底に変化が、
あって、明かり(水銀灯や蛍光灯)が水面を照らしている事が
フライを有利にしてくれます。
ポイントに到着したら、少し水面を観察しましょう。
もしライズがあればフライで釣っても好結果が残せます。
ライズがある場合は、フローティングラインで水面直下をゆっくり
引いてやると、元気よく食いついてきます。
問題なのはライズが無い場合。
ルアータックルがある場合は、ルアーでメバルの狙っている深さを
探って、だいたい2m程度ならばフライを出す価値はありますが
もしそれより深く沈めないと反応が無いようならば、かなりの苦戦
をするかも知れません。
ただ、シンキングラインで数匹釣ると活性が上がって棚が上にシフト
する場合もあるので多少のアタリがあるようなら粘ってメバルを浮か
す事も出来るかも知れません(1人では無理かも?)
メバルは目と頭の良い魚なので、釣れるからと言って同じフライを使
用するのは得策ではありません、数匹釣ったら釣れているうちにフラ
イ交換しましょう。もし交換したフライでアタリが無くなったら別の
フライへと、まめに交換しましょう。

フライのラインシステム(2000/03/21)
最近使っているラインシステムは
DT4F + 4x7.5ft + 1.5号(6lb?)50cm
WF-8F/S(Type6) + 3x9ft + 1.5号50cm
の2種類です、ロッドは8フィート以上の物が便利かも
しれないです、カキ殻などでラインが切れるのを避ける
意味もありますしね

赤の効用(2000/03/28)
ストリーマーとかで赤をワンポイント、アクセントで使用
するのはかなり有効ですが、メバルにもこれがかなり効きます
たとえば#10に巻いた小さなゾンカーでスロートの部分に赤
を入れないパターンで1ポイントでアタリが無くなるまでに
だいたい3匹で、一つの山がありますが(山を越える程の活性
がある時は別)、赤を入れたゾンカーを同じポイントで試すと
だいたい、5匹程度が山のような感じがしました。
トラウトと同じ理由かどうかは不明ですが、メバルにも赤は
有効な場面が確かにありました。
当然、フライの他の部位の色も関係するので一概に「赤=有効」
とは言いませんが、白一色より白/赤の方がベストに近いかも
知れません。

地域性(2000/03/28)
メバルに地域性はあるようです。
例えば島の南側と北側ではヒットフライが違います。
地域が違う場合、当然差があると考えるべきだと思います。
具体的には倉橋でも早瀬周辺では透明感のある感じが良い成績を
残していますがもう少し南に行くとパールが良かったりしました。
この場合条件を統一したいのでオーナーのメバルベイト「エビ」各色
を使って実験しました。
そのメバルベイトのエビが何に見えているか、その部分が不明なのが
かなり悔しいですが、同じような地域でも場所(車で5分から10分)
移動するだけでヒットカラーが変わり、ヒットフライが変化します。
マッチザベイトを心掛けるとしてもメバルを始め海の魚の餌の名前は
渓流ほど解明されていません。
潮の速い/遅い、水温が高い/低いでエビを始めとするメバルの餌も
微妙に時期や種類が違ってきていると思われるので、この辺りのデータを
もう少し揃えたら、今日はXXXエビが多いようだから、このパターン
って感じでもう少し的確に狙いを定める事が出来るようになるのでしょうか?

使っているフライ達(2000/03/03)
普段メバルでお世話になっているフライです。
ただ、こんだけでは無いです、ポイントにはトラウトとバスフライボックス
も持参して、食いが悪くなったりすると「こんなんで?」というフライまで
試しています。