怪しいバンブーのレストア
1999/12/15 から

1999/12/11 はじまり
10月(?)頃の FlyRodder という雑誌に激安バンブーの話を発見し
掲載されてすぐは、どうせ入手出来ないだろうからと12月を待って打診。
早速、入手できてしまいました。
SAKAMAさん、大変ありがとうございます。

1999/12/15 到着
この日は仕事で遅くなったので、とりあえず現物の確認。
ブランク:ひどい曲がりは無い、目も詰まっているが重い、節の処理がずさん
ガイド:わははは、細い、全部同じ、笑えました。
グリップ:うんうん、手が滑らないように、ざらざらなのね(笑)
リールシート:わははは、これもすごい!、リールが落ちる瀬戸際だわ。
スレッド:末端が糊で止めてあるだけ、分解しやすくしてますね(笑)
塗装:気泡あり、たれあり、多分タンクに付けてそのまま。
ふふふ、クラフトマンシップが燃えます!!

1999/12/16 ガイドを外す
簡単に外れるスレッドをさらさらと取ると、そこは生の竹が(笑)
つまりブランクに直接ガイドを付けていたのですね。
うーん、このままにしておくとこの部分だけ水分が入ってしまう
仕方が無いので、クラフトナイフの背と刃を使って塗装を剥ぐ事に
なんだか、丸かった六角形も塗装を剥いでもやっぱり丸い(笑)
ついでなので、軽く一皮むいでおきました。
そして、軽くクリアのウレタンでコーティングして汚れ防止

1999/12/17 全部のガイドを外す&下塗り
3本継ぎなので、残りの2本もガイドを外して、塗料を取る
ひたすら、塗料を取る。
この時に、シンナーとか紙ヤスリで取るとその後の作業が難しくなるので
カッターナイフ、クラフトナイフ、Pカッター等を駆使して取る
ついでに竹の表面が丸かったので、一皮むぐついでに整形もする
ヤスリとかでは、なめらかになったようでも繊維がささくれだってしまうので
その後の塗料の乗りと艶に多少の差がでるような気がします。
塗料を取った竹が水分を吸うと厄介なので、早いうちに下塗りを
します、私は一皮取ったらすぐに塗りました。

1999/12/18 吉か凶か、安いロッドからの移植
多分、これが私の悪い所。
ガイドやリールシートが使い物にならない、普通なら注文してわくわく
しながら待つのでしょうけど、私はできません。
早速、家中を探して使っていないフライロッドを探しました。
一番最初に買った、格安のフライセットのロッドを発見。
パワーゾーンが狭くて、投げるにコツのいるこのロッドに犠牲になって
もらいました。(でもそのうちこれも復活させよう)
ガイドを取って、リールシートを取って、移植準備完了。

1999/12/19 リールシート移植&塗り
簡単に取れるグリップを抜いてリールシートを取る。
最初はコンロであぶっていたけど、どうせ使えないのだからペンチで無理矢理
(破壊工作は楽しい)残ったボンドをライターで暖めてクラフトナイフで取る
移植するリールシートに合わせて、少しだけ削って挿入。
うんうん、このリールシートも格安物だけど、こっちの方がきれいだな。
それに平行して、塗りの作業も続けてます。
薄目にしたウレタンコーティングをやや大きめの筆で大きめの幅で塗って
いってます。よくよく見ると段差があったりしますがこれは愛嬌ということで
最後に水ヤスリで仕上げますからね。

1999/12/19-20 ガイド位置決定
ここで少し今後の計画を考えてみました。
多分、これだけの作りのロッドだから一発で「いいロッド」は難しい
と判断して、まず使って、改良点を探して、第二次、第三次と楽しんで
やろう、せっかくの安いブランク、これを機会にバンブーのブランクと
遊んでやろうって方針に決定しました。(自己弁護ですけどね)

そんで、ロッドを全部つないで手に持ってストリップガイドの位置を
決定します、ラインさばきがしやすい位置が良いですからね。
白紙で決めるのは失敗の元なので他のロッドを参考にしてやります。
そして、ロッドを適当に曲げてその曲がりに近いと思われるロッドを
を参考にガイド位置を決定しました。
ついでにガイドも5個ばかり付けて、眠くなったので終了。

1999/12/21 ガイド取り付け
ガイドの残りを取り付け完了。
後はフェルール部分の化粧と手元の化粧巻き(しないかも?)
ここまでの反省。
  1. 後半塗った部分がウレタンが濃くなっていて、筆跡が残ってしまった。
  2. やっぱりフェルールは交換しなくてはいけない。
  3. ストリップガイドにもう少し高級品が欲しい(笑)
  4. スレッドに補修糸の極細を使ったけど、もう少し細い糸が欲しい
    (でも、レトロな雰囲気は少し太いぐらいが良いですけどね)
  5. リールシートが安い、でもこれってやたら高価ですよね(笑)

1999/12/22 休み
やっぱり、この時期は忙しいです。

1999/12/23 世間は祭日らしい(笑)、第一期完了
やっと時間を作って、一気にスレッドを巻きました。
そしてフックキーパーのスレッドは遊び心を出して青にしました。
とりあえず、第一期工事はここで完了にします。


1999/12/25 ふでおろし
投げてみたい!、釣ってみたい!、欲望が抑えられずに
雪の舞う、管理釣り場へ出かけていきました。
最初は、ロッドのテンポが解らず苦労しましたが、それが解ると
今のロッドとはひと味違ったループが伸びていきました。
DT5F,WF-6Fを投げてみましたが、プレゼンテーションがソフト
フローターでバスに使っても良いけど、渓流に持っていっても
使えそうです、魚をかけると粘りのあるバット(あの太いバット)
が魚を抑えてくれて、40程度の(管理釣り場の)レインボーなら
苦労なく、寄せられました、これならランカーバスも大丈夫そうです。
ただ、全体的に重い、ロングキャストする時にロッドの反発力が弱い
ので結構ラインを出さないといけないようで狭い場所には向いてないかも?
バンブー独特のゆったりした時間をすごしました。

こうなると欲が出て、次はきれいなフェルールとリールシートを入れたく
なってきました、一応ガイドセットは注文してますが、この2つは値段
が高いので保留にしているところなんですね。

第二期工事に向けて!
  1. フェルール
  2. リールシート
  3. ショートロッド改造(??)
こんな所を企んでいます。

あーーん、折れてしまった(2000/01/03)
多少心配だったグリップの付け根部分が折れてしまいました。
原因はロッドブランクが約10cm程度しか入っていない。
しかもグリップの中の材質が柔らかく加工の容易な安いラワン材
だった事でしょう・・・・
しかし、これは良い機会です。
グリップ回り一式を注文しました。
問題はブランクスルーにするので長さがいきなり変わってしまう事
さて、いきなりショートロッドとなる運命になってしまいましたが
今後の展開は・・・・全く不明です。
まずはグリップを待って、付けて、もう一度ガイドの位置決め
今度は漆を塗ってみようかと、大変無謀な事を考えてます。
続編に乞うご期待(爆笑)


第2期、唐突に開始
グリップ、リールシート入荷(2000/02/18)
いやー、グリップ入荷まで長かったです。
最初に注文しようとした店とは予算が合わなくて、結局は上州屋で
注文しました。
グリップが1900円、リールシートが2800円、安い部類だと思うけど
個人的には「高い!」と思ってしまう、(貧乏性なんですけどね)
そして、まず困ったのはグリップにロッドを入れること
最初は、せっかくのバンブーなんだから六角形に削って、きれいに
入れたいなー、と思って少しだけ挑戦。(笑)
取り返しが付くように、小さく六角形に・・・、あかん!
これでは、いつまでたってもロッドがつかんぞ、
結局、丸く開けてしまいました。(ちゃんちゃん)

穴開けだー(2000/02/19)
まず、三角ヤスリで入り口をロッドがギリギリはいる大きさにします
(この大きさを基準にします、これより大きくならないようにします)
三角ヤスリを入れて優しく、ぐりぐりすると簡単に穴は広がります。
次に反対側も同じ大きさにします。
この時に真ん中は小さいままですが、これは小さめの丸ヤスリで削ります。
三角ヤスリ、丸ヤスリ(小)、を交互の使って穴を広げます。
そして、大きい丸ヤスリが入るようになれば、ヤスリをグリップに
差し込んで、左手の手の平の上で回すように、穴を削っていきます。
コルクは柔らかいので、すぐにヤスリの目が詰まるので適当にヤスリを
たたいて掃除してあげます。
最初の入り口の大きさと内部の大きさカンで同じようにさせながら
削っていきますので、入り口が大きくならないよに注意します。
ある程度大きく削って、ブランクに凧糸を巻いて接着すればブランク
に傷が行かないそうですが、、、私は横着をして直接張り付けました
リールシートは、ブランクよりもかなり径が大きいので、凧糸ぐるぐる
と巻いていって、遊び無く入るようにします。
これも、ぴったり入るようになったらエポキシで接着します。



再度分解+下塗り(2000/02/19-20)
前回塗ったウレタン樹脂はどうも具合が悪く、一部で剥離があった
ので、今回は漆に挑戦。
漆といっても釣具屋で補修に売っているチューブに入った安易な漆
を使う事にしました、薄め液と足して500円程度の物です。
まず、前回に比べて 20cm 以上短くなったので(ブランクスルーになった)
ガイドの位置も変えないといけないのもあって、一気に分解しました。
そして、クラフトナイフの背中でウレタン塗料を取って、かなり薄めに
といた漆を「さささ」と塗ってやります。
漆は乾くのがウレタンとかに比べて遅いので、乾くのに24時間以上おいた
方が次を塗るのにトラブルがなくて良いです。
(実は一回失敗してしまった・・・笑)



体調不良で安静中、ガイドを巻くのも安静の内(2000/03/02)
なんだか、体調がはっきりせず家でぐずぐずしていても仕方ない
ので、ガイドを巻いていました。
のんびりガイドを巻くのも安静の内でしょう(笑)
で、漆も塗ったし、ガイドも付けたし、一応使えます。
後はフェルールなんですが、お金が貯まったら交換します。
ガイドはカベラスから通販で買いました、8個セットで5ドル。
うーん、日本で買うと高いですね、マニアでは無く普通に使える
ガイドを安く流通させて欲しいなですよね、ほんと。




バットセクションが短くなったのはブランクスルーにしたので
結果的に短くなりました、でも本来なら当然のブランクスルー
なんですけどね(笑)
これで全長が 7feet 1/2 程度になりました、フローターで使用
するのも便利かな?(あまりフローター上でのショートロッドの
優位性を感じないのでした。(笑))。
とにかくこれで振った感じで軽くなりました。

新たな問題と財政上のゆとりがでれば第3期に突入(予定)!