フライでシーバス
注意!
これを読んでもフライでシーバスが釣れるようになるとは限りません
と・・・いうよりも「それでは釣れんよー」っていう声が欲しいです(笑)
- シーバスと出会う(釣るでは無い)ためには
- シーバスはある意味神出鬼没です。
昨日爆釣、今日さっぱり、もあることです。
そして、まず目を鍛える事、シーバスは沖にもいるでしょうが
釣れるシーバスは案外足元にいるかもしれませんよ。
ルアーやフライの後の波紋の変化、後ろでヒラを打っていないか
特にフライの場合は、アタリに対する感度が悪いですから
アタリをとり易くする努力は欠かせません。
- 春の場合
- 今年(2000年)倉橋方面でメバルの浮上と一緒にシーバスが
各地の湾内に入ってようです。
この場合をフライで釣る場合の基本は「メバルと一緒」です。
産卵のダメージから回復するために楽でたくさんある餌を食べて
いるようです、例えばエビ、イカナゴ、何かの稚魚とか
有効だったフライパターンは2-3cmの白やピンクの柔らかそうな
動きをする物、リトリーブ速度はゆっくりのロングストローク
が良かったです。
この春パターンの問題は、普段は「こんなとこにいるの?」と
言われているようなポイントにも現れる事がありますので丹念
に情報収集と実際に足を運ぶことです。
今年の例ではおおよそ2週間程度でピークが過ぎました。
この群れが何処に移動したかは不明なままです。
- バチ(ゴカイ)の場合
- 今年(2000年)から釣り始めました、基本的に発展途上です。
よって、来年同じ事を云っている保証は全くありません(笑)
- 最初に
- 噂には聞いていましたが、ショートバイトの連続でしかもボラも
入り乱れてのショートバイト合戦。苦労というより胃の痛い釣り
かもしれません。
- ポイント選び
- このバチ抜けを攻略するためには、まずポイント選び。
基本的は湾の奥が多いです、潮の流れも適度で底の状態も
泥が多くバチが生息するにはぴったりです。
しかし、干潮時にその場所でゴカイが採れるからといって
その場所でバチ抜けのライズが必ずある訳でもないようです。
次にそのポイントの潮を理解することから始めます。
(まあ、この辺りの話はシーバス全般ですけどね)
例えば今私が夢中になっているポイントは、時間は満潮前の
2,3時間から始まって満潮と同時に終わってしまいます。
その他の時間帯はシーバスどころかボラさへもいなくなって
しまいます。
ただ餌釣りの人に聞くと干潮時でもシーバスは釣れているそうなので
何か工夫すれば釣りが出来るかもしてません、今後の研究課題
になりそうです。
- 釣り方、その1
- そして、バチ抜けのポイントを探し終えたら次には
「ポイントを荒らさず、最小限のプレッシャーで釣る」事です。
シーバスとは沿岸海域、つまり人間と近い処で生活してる魚です
当然シーバスにとって人間はお友達のはずもなく人間の姿を見ると
逃げて行きます、バチ抜けのように水面や水面直下でシーバスと
勝負する場合、特にライズするポイントが人間から近い場合は
人間の姿が見え難くする工夫も必要です。
(例えばいきなり堰堤の上に立たないとか)
- ラインセレクト
- フライラインも8番のような重量級(ちょっと大げさ(笑))の
を使わないで、6番から4番のラインを使います。
ただ4番の場合はバットのしっかりしたロッドを使って下さい
折れますよ。
ラインのタイプは基本はフローティングです。
低活性時等でシンキングを使う時もありますが、まだまだ実験
段階ですし、ライズしている魚にわざわざ沈める釣りをする
ことも無いでしょう。
しかし、ここで問題があってラインとリーダーを繋ぐ部分の
作る引き波に反応する場合もあります、当然そんな処に出ても
釣れるはずはありませんし、そんな時は後方のフライは大抵無視
されてしまいます、私はそれが気になってナイロンモノコアの
インターミィディエイトのラインを注文しています。
結果はどうなることでしょうか??
- 透明ライン
- KEN Craft の安いラインを入手しました。
確かにラインやリーダーに魚が反応する事は無くなりました。
ただ、手放しで喜ぶ事ばかりでは無く(まあ、当然ですね)
まずフライをキャストしてリトリーブしてもフライがどこにいるか
全く解らない、手元のラインの方向を見て見当を付けるだけ
そして、良く飛ぶラインなので当然手の中でも良く滑ります
合わせの時に滑らないように気を付けないと合わせが甘くなって
しまうようです。(経験者談)
シビアに障害物を攻める釣りには向いていないのかもしれません
(夜間の使用の場合ですよ。)
明かりの下に集まる多少すれてきたシーバスを釣るには便利です。
- ラインシステム
- バチ抜けの場合遠投することは少ないと思われますので
近距離(15m程度・・・かな?)を手返し良く探って行く
スタイルになるので、ターン特性重視でいってます。
具体的には BassBag 用のテーパーリーダーを使っています。
9ft物を使っていますが 7ft1/2 でも構いません。
実際私はティプの部分をカットして先にフロロ2号を結ん
で使用しています、夜間の釣行になるのでトラブルが起きても
発見し難く特にウインドノットが出来るのは致命的です。
自分のキャスト能力と相談して、絶対にトラブル無しで投げ続ける
事が出来る長さとテーパーを使うのが正解です。
今、私が気になっているのは全部フロロで作ったノッティッド
(つまり自分で結んで作った)テーパーリーダー。
まだまだ、実験にも入っていませんが水面で余計な波紋を立てない
このラインシステムには結構期待しています。
- フライは
- フライはシルエットと色が勝負を決めます。
シルエットは細長く、ふわふわとした感じが好いようです。
色は白、オレンジ、黄色が良い感じです。
バチ抜けでも最初と最後の方では産卵に入る撥の種類が変わって
くるので、色々なカラーを試して見る必要があります。
メバルと違って3回でフライを見切ってしまう事はないようですが
それでも追いかける勢いが違ってきます、同じ色だけど素材が
変えてある等のバリエーションを持って行き、適当にフライを
変えても損はないですしその方がアタリも多いようです。
また、ショートバイトを繰り返す釣りなのでフックも色々と工夫
が必要です、シングルフックの場合の基本はカン付きチヌです。
他のフックも試してみましたが、今のところこの針に落ち着いて
います。
最近はシングルフックのショートバイトへの対応に嫌気がさして
きまして、ダブルフックに走りかけています。
まだまだ実験中ですが、さすがに針先が倍になるのでかかり易い
印象は持っています。
欠点はキャスト時のトラブルがやや増える事ですが、これは慣れ
が解決してくれると考えています。
フライボックスに入っているフライは概ねマラブーとシンセティック
を適当に混ぜて、ボディはシェニールを巻いただけのパターンが
たくさん入っています。
またそのフライにウレタンフォームをくっ付けたフローティング
タイプの入っていますが、これはほんとにショートバイトの連続で
何かもう一工夫必要だと考えています。
- 釣り方、その2
- とにかくライズしている数時間に集中的に探っていくので
のんびりキャストする訳にはいかず、10m程度を投げて足元まで
探ったら1,2回のフォルスですぐにシュートします。
リトリーブもキャストしてラインをロングストロークで手繰って
いくのと、キャストしてラインを少し手繰ってそのままロッドを
立てて停止することなしにフライを動かす方法とをやっています
どちらかが好いとは思いません、投げる距離や潮の流れを見て
一番反応のよい方法を選んで下さい。
共通していえることは基本はゆっくり直線的に・・・
応用としてほんの少しポーズを入れる(これは賭けですけどね)
また反応の悪い時は速く引くのも好い感じです。
でもこの速く引く場合はバチを意識して食っているのか疑問です
とにかく、投げて引いてを繰り返し続ける釣りになりますので
ロッドもファーストやスローに偏らないミディアムかややファースト
のロッドが使い易いです、リーダーも少々無理なキャストでも
ターンを補ってくれるように短めでバットの固い方が好いでしょう
- 今後の課題
- まずは新たなバチポイントの開拓。
ショートバイト克服は、難しいですが案外これみよがしに出てくる
場合は20cm程度のほんとに小型のシーバスが多いのである
意味これは仕方の無い事かもしれません。
ある程度口が大きくなればフライをしっかり吸い込んでくれるので
掛かりが浅いとかの不満はでるでしょうけど、ショートバイトは
諦めと次への期待ということで、自分自身を納得させるのが好い
かもしれませんね・・・
また餌で釣っておられる方々の情報では干潮時やライズの無くなる
引きに入った潮でも釣れているそうなのでフライでも工夫すれば
釣れるようになるかもしれません、これはほんとに研究課題です。
そして、釣れるフライを作る事(笑)。
- 2000年6月のまとめ
- 前半は迷いの真っ只中でしたのでデータとしては不完全だと
は思いますが、それなりに面白い結果になりました。
これは自分の掲示板の書きこみを元にまとめています。
日付 | 書き込み時刻 | 釣果 | 潮 | 満潮時刻 |
6/01 | 不明 | 1 | 大潮 | 21:16 |
6/09 | 27:18 | 1 | 小潮 | 22:38 |
6/12 | 22:26 | 2 | 若潮 | 19:10 |
6/14 | 25:12 | 1 | 中潮 | 20:38 |
6/15 | 23:42 | 2 | 大潮 | 21:15 |
6/17 | 26:04 | 2 | 大潮 | 22:28 |
6/20 | 26:17 | 1 | 中潮 | 24:17 |
6/23 | 不明 | 1 | 小潮 | 26:14 |
6/30 | 23:28 | 2 | 大潮 | 21:01 |
7/01 | 23:19 | 1 | 大潮 | 21:48 |
7/03 | 24:47 | 2 | 大潮 | 22:34 |
釣れた潮の関係は
潮 | 日数 | 匹数 |
大潮 | 6 | 11 |
中潮 | 2 | 2 |
小潮 | 2 | 2 |
若潮 | 1 | 2 |
そして、書きこみ時刻と満潮時刻との差の平均は 約3時間
これらの結果からバチパターンに関しては大潮有利、しかも
満潮時刻が夜の7時から10時までの間が良いようです。
幅としては満潮時刻から3時間で一応の区切りがあるようです。
これは夕まずめの時間とバチの行動時間が重なるからだと
考えられます。
若潮の日にも釣れていますがこれは6月中旬のバチのピーク
の前触れのようで6月9日から6月23日までの好調期間の
開始のようです、ある程度のバチの活性があれば潮も神経質
に考える必要が無いようにデータは示しています。
まだ結論には早いですが、一つの考察として
海田湾奥では6月中旬に繁殖期を迎えるゴカイの仲間が存在して
それらを捕食するためにシーバスの群れが入ってくる。
このシーバスの群れはゴカイ類の行動、つまり満潮に向かう時間帯で
水面で繁殖を行う行動に連動して活性が高くなってフライで釣り
やすくなる。
ただ、生息するゴカイ類は1種類ではなく各種類が順次産卵を
繰り返すのでこういった活性の高い期間は3月から複数回あること
は容易に想像されます。
後はこのゴカイ類を捕食している群がどれだけの期間いるかです。
それによって海田湾奥でのフライシーズンが決まりそうです。
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